戦術スクール

子どもにすべてを教えない -『自分で考える力』の芽を育てる-

Hola!!

子どもの特権は知らないこと

想像してみてください!

子どもと遊んでいる時に、タンバリンがあったらどうしますか?

タンバリンの白い面を「パーン!」と叩いてみせますか?

枠についている小さな銀のシンバルを「シャリン、シャリン」と鳴らしてみせますか?

これらは大人からすると、何気ない行動だと思います!

ただ、この些細な行動こそ、子どもが本来持っている『自分で考える力』を失わせてしまう可能性があるということが考えられます!

たとえば、0歳の子どもの前にタンバリンを置いて、同じ状況を作り出したとします!

そこで大人が“すべてのことを教えよう、手伝おう”という意識を持たずに、待って見たとします!

子どもはタンバリンに近づくと、眺めたり舐めたり、手で転がしたり、タンバリンに夢中になりはじめます!

しばらく遊んでいると「あっ」という表情をし、自分の力で“音が出る”ということを発見するのです!

大人が見本を見せなくても“音が出る”モノであるということを自ら導き出すことができます!

これから先の未来では必ず必要となる『自分で考える力』の芽は、0歳にして既に持っているということ!


彼らはまだ、楽器という存在を知りません!

「これは◯◯だよ。こう使うんだよ。」と教えなければ、大人が思う以上に、枠を超えた使い方や遊び方が生まれていったり、自分で答えを出せるようになるのです!

「思考力や創造力を養おう」とわざわざうたわなくても、子どもたちの中にはその芽がすでにあるのです!

たくさんの子どもたちと関わらせてもらう中で、“大人の役目とは、この『自分で考える力』の芽が育つ環境をつくること”ではないかと感じています!

先ほどのタンバリンの例に限らず、大人はついつい「子どものために」と先回りしてしまいがちです!

子ども自身が十分に遊び尽くした後に「実はこういったことにも使えるよ」と紹介するような意識でいいのだと思います!

はじめから「こういうものだよ」と教えるクセがついてしまうと、子どもは学びを得る大切な機会を失うことに繋がります!

「子どものために、自分のできることをしたい!」という気持ちはとても理解できます!

しかし、教えたい気持ちをグッとこらえて、見守ってみることで、子どもが本来持っている様々な力を育てることに繋がっていくと思います!

「教えない」は、大人も“楽”になれる

もちろん、すべての事柄に対して「教えない」というわけではありません!

ただ、「教えない」ことも選択肢の1つに入れてみてほしいと思っています!

子どもだけではなく、人は試行錯誤をして、または失敗を経験してこそ、自分なりの答えにたどり着きます!

そして、もう1つ嬉しいことが起こります!

「教えない」ことで、子どもなりにさせてみる習慣がつくと、大人が“楽”になります!

こういった関わりをしてみて変化を感じた方の感想としては、

  • 自分自身の価値観を知らず知らずのうちに教え込んでいたようです。それがいかにこの子らしさを失わせてしまうかに気づくことができた

  • “大人が遊び方を教えてあげないと”、“一緒に遊ばないと”と考えるのではなく、子どもの内側から湧いてくる探究心や行動こそが素晴らしい!今、前より子育てが楽しいと感じます!

まずは「教えること」を1度“手放し”て、子どもの1つひとつの行動を目を向けてみてください!

僕自身も、親として、指導者として日々子どもたちと関わらせてもらうことで、子どもたちが持っている力に驚かされることがたくさんあります!

“言われたことを忠実にこなす”能力よりも、

“状況に応じて自分で考えて行動ができる”能力を高めていくことが、子どもの自立に繋がると僕は考えています!

そのために、親が、指導者の役割は、子どもが持っている『自分で考える力』の芽が育って環境を作ることだと思います!

このような関わりをした場合、“目に見える結果”はなかなか見えないかもしれません!

ただ、子どもの未来を考えた時には、『自分で考える力』を身につけておくことの方が重要だと思うので、先を見据えてコツコツと『自分で考える力』の芽を大切にしていきたいと思います!

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adios!!