Hola!!
今日はこちらの記事を紹介したいと思います!
『アルゼンチン人コーチが語る「僕の国なら、間違いなく監督解任です」』
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200111-00158422/
Jリーガーの息子を持ち、自身はアルゼンチンでアンダー世代の代表、ビーチサッカーの代表を経験したセルヒオ・エスクデロさんの記事です!
先日行われたA代表の韓国戦、3日前に行われたU-23のサウジアラビア戦を見て、「日本サッカーの成長は止まってしまったかのようです。」という話をされています!
その原因として言及されている内容は、
- 日本の指導者は教えすぎ
- 日本の大人は選手を怒ることが仕事だと思っている
- 監督を解任するという制度(基準)がない
ということが挙げられています!
日本の指導者は教えすぎ
ジュニア年代の試合を見ていると、指導者がコントローラーを持ってゲームをしているかのように選手に指示を出して動かしていることもあります!
この表現は極端ですが、「なんでそっちにパスせえへんねん」「飛び込むなって言ったやろ」などのような声掛けはよく耳にすると思います!
これは、選手が“何かを考えて”プレーをしたかもしれないにもかかわらず、指導者の中にある“正解”を選手に伝えてしまっているという状況だと思います!
例えば、
「今はなんでそっちにパスを出したん?」
「狙い通りのパスやったん?」
「今のディフェンスの方法でやってみてどうやった?」
「なんで飛び込むようなディフェンスをしたん?」
というような問いかけをしれば、選手からの「〇〇だと思ったから、自分はこうした」という返答が出てきます!
それに対して、「その状況なら、もっとこうした方が良かったかもしれへんし、こんなプレーの選択肢もあったんじゃないかな」という声掛けができれれば、選手の中で“次はこうやってみよう”という気持ちになれると思います!
ここで、「質問しても何も考えていない、返答がない」という意見も出てきそうですが、そこに関しては、トレーニングの中で選手に考えさせることを求めていくことが大切だと思います!
また、考えるべきことの基準を明確にするためにゲームモデルや原則を落とし込んでおく必要があります!
さらに、選手と指導者の関係が“上下関係”でなく、“対等な関係”であるという認識を持つことで、選手が指導者に対して意見を言いやすくなります!
サッカーというスポーツは【状況を瞬時に把握し、自分で考えて判断をする】ことが求められます!
そういった能力を身につけさせるためには、1つ1つのプレーに対して指示を出して選手を動かすのではなく、問いかけをして『自分で考えさせる』ことと、『早く判断をするための基準』を作ることがとても大切だと思います!
選手を怒ることが仕事?!
指導者は、選手を怒ることが仕事だと勘違いしている人が少なくない!
これは記事の中にある文章ですが、そのような感覚の人は少ないように感じます!
日本社会全体として、【厳しい=いい指導】という錯覚に陥っている現実があります!
“早く大人にさせよう”という想いからくる大人の行動は、逆に子どもの成長を遅らせてしまうことに繋がっているということもあると思います!
子どもにはもっと失敗を経験させてあげていいと思います!
“怒られるからちゃんとしやな”という考えで行動をしている場合、【怒ってくれる人】がいなくなると“ちゃんとできない”という『子どもが自立をする』という本質的な部分が抜けてしまうことになります!
いつまで経っても怒ってくれる(指示をしてくれる)人がいないと動けない人になってしまう可能性があります!
子どもにとって、大人が考える“当たり前(常識)”は“知らないこと”ばかりなので、失敗するのは当たり前です!
そして、その失敗を嫌だ、恥ずかしいと感じるのは大人です!
子どもにとってはその失敗した経験が“考える”きっかけになります!
“こういった場面ではこうした方がいいねんな”が理解できるようになると、大人が指示出さなくても次は自分でできるようになるかもしれません!
何度か失敗を繰り返すかもしれませんが、その時は「あの時はどうした方がいいと思う?」という声掛けをして、自分で気づく時がくるのを待つことが大切だと思います!
僕も同じ失敗を繰り返してしまうことが今でもあります・・・
失敗を経験して、自分で考えられるようにならなければ何度も繰り返してしまうことに繋がります!
自分も失敗を繰り返しているからというわけではないですが、特に子どもの失敗に関しては寛容になって見守ってあげることが大切ではないでしょうか?!
監督の解任制度
Jリーグなどプロの世界になれば、どのスポーツにも監督の解任というニュースを聞くことがあります!
しかし、育成年代で監督が解任されたということはほとんど聞いたことがありません!
ジュニア、ジュニアユース、高校サッカーの世界ではほとんどないと思います!
日本サッカーの発展に繋がる1つの大切な要素はこの部分にあると思います!
監督が解任されるという制度があれば、指導者も絶対にしっかり学び研鑽をし続けなければなりません!
例えば、“10年後も今の役職が約束されている人“と“半年後に今の役職を続けられるか分からない人”では、その半年間にかける想いや熱量に大きな差が生じると思います!
ヨーロッパでは、選手も1年ごと(1シーズンごと)にしのぎを削っているのと同様に、指導者も1年ごと(1シーズンごと)にしのぎを削っています!
その環境が指導者としての力を伸ばすことに絶対に繋がっていると感じます!
試合に勝つという結果や、選手や保護者との信頼関係を築けているかという結果に対して、評価を受けることはとても大切です!
選手と同様に、指導者も一緒に成長してくことができなければ、最初に書いた日本サッカーの成長が止まってしまうことに繋がってしまうと思います!
日本のサッカーを発展させるために、子どもたちが伸び伸びとサッカーを楽しみ、自立できる環境を作っていきたいと思います!
“海外のことを取り入れるだけ”でも、“日本の当たり前のまま”ではなく、より良い方向に向かえるように考えていきたいと思います!
『子どもたちの未来のために』
ten*TEN 「子は宝」
tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)
adios!!