戦術スクール

高校時代を思い出す記事 -『ブラック部活』はなぜ成り立つのか-

Hola!!

『ブラック部活』の現状とは

“ブラック部活…”という記事を目にして自分が経験してきたことに当てはまることがたくさんありました!

  • 顧問の指示が絶対だった
  • 部活で精神的に追い込まれた
  • 一般社会なら人権侵害ともいえる行為が、部活動では当たり前のように横行している
  • 休日が少なすぎると思っていた
  • 顧問は部員の個人的秘密を守らないことがあった
  • 部活を理由にうつになる生徒が毎年、出ている。
  • 勝利至上主義から顧問と部員に絶対的な上下関係が生まれる

記事はこちら!

『失踪、洗脳状態…その部活「ブラック」です 奈良大教授が指標作成』

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191126-00000522-san-soci

このような事例も書かれていました!

練習中に過呼吸になった部員をコート外に運ぶと、顧問がその部員の顔面にボールを投げつけ、「コートに戻れ」と叫んだという。「絶対的存在の顧問を怒らせないよう細心の注意を払った。当時は“洗脳状態”でした

僕自身もこの事例と同じようなことを実際に経験しました!

当時を振り返ると、記事の題名にもある『洗脳』されている状態だったと思います!

明らかに“おかしい”と思うことに対して、“おかしい”と言えず、言われた指示に従っていました!

まさに“人権侵害”にあたるような言葉も浴びせ続けられました!

そんな経験をした僕が伝えたいと思うことは、その過去に対して不満があるとか、謝罪をしてほしいということではなく、こういった環境が少しでも減ってほしいということです!

『なぜこのような環境が成り立ってしまうのか』を真剣に考えて改善していく必要があると思います!

好きやから、楽しいと思って始めたスポーツのはずが、いつもの間にかそうではなく、

指導者のために、そしてやらされているスポーツに変わってしまっているというケースはとても多いと思います!

なぜ『ブラック部活』が成り立つのか

ではいったい、なぜそのような環境が成り立ってしまうのか!

  • 歴史を辿ると部活動の成り立ちが戦時中の訓練であるということ
  • 日本の社会全体で上下関係が成り立っていること
  • 自分で考える、自分の意志を表現する力を身に付けられないのが日本の教育であること
  • 学校経営と部活動がリンクすることで勝利至上主義になっていること
  • 指導者が自己研鑽しなくても立場が約束されていること

他にもあげられることはあると思いますが、上記のことが繋がっていくと『ブラック部活』と呼ばれる特殊な空間が生まれてしまうのだと思う!

そして、1番問題だと思うことは、こういった環境に対して“おかしい”と異論を唱える人があまりにも少ないということだと思います!

監督自身や他のコーチ、学校関係者、生徒の保護者、実際にそこにいる生徒たちが…

“おかしい”とか“嫌や”と思っている人は絶対にいるはずなのに!

ただ、僕自身もやはり「はい」か「いいえ」しか言えませんでした!

今の自分なら言われたことに対して自分の意見を述べることが出来ると思いますが、その当時にその力はありませんでした!

振り返ってみると、そのような本来であれば異常と考えられる状況は、戦争を経験した方から聞いた話と繋がります!

兵隊として戦場へ行けという国からの指示に対しては、絶対に「イヤ」と言えない、言わせない関係が成り立っていたという話を聞きました!

そういった歴史的背景も今の日本の社会、『ブラック部活』を作っている要因だと思います!

『ブラック部活』の体質を改善するためには

どのすれば改善することができるのか?!

  • 実際に起こっていることを客観的に、俯瞰で捉えて評価をする
  • 指導者を指導する役割の人を配置する
  • 指導者が自己研鑽をする
  • 日本の教育を見直す
  • もっと海外に目を向ける

やはり『ブラック部活』の体質を変えるためには、単純に考えると指導者が、大人が学び変わっていくしか方法はないと思います!

年末には高校サッカー部のメンバーと、「サッカーユース世代の育成を考える会」と題して議論をしようと考えています!

こういった活動が少しでも『ブラック部活』の体質改善に繋がればと思っています!

本来、スポーツは楽しむことが目的であって、全国大会出場や進路先を決めるための、監督を満足させるための手段になってしまってはいけないと思います!

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adios!!