戦術スクール

ベンチで僕が考えていたこと -奈良市サッカー選手権Ⅰ部(6年生)

Hola!!

 

昨日は奈良市サッカー選手権大会Ⅰ部(6年生)の予選リーグ2日目!

 

5チームのリーグ戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進出というレギュレーションで、前日に2勝し“勝ち点6”で迎えた2日目でした!

 

2日目の対戦相手は六条FCとYMCAで、どちらも1部リーグに所属している格上のチームでした!

 

前日の試合(六条FC vs YMCA)を分析し、2試合のゲームプランを組みました!

 

選択を迷ったハーフタイム

1試合目で対戦する六条FCとは夏の大会で、相手の前からのプレスに圧倒されて完敗した経験がありました!

 

そのイメージもあったし、常に“前へ”という意識が高いチームなので、攻撃時には守備のバランスが崩れてしまうことがあると感じたので、守備から攻撃の局面では『相手からボールを奪った後はロングボールで出来るだけ早くFWの選手にボールを入れる』という狙いを持って試合に臨みました!

 

ただ、攻撃の局面(自分たちがボールを保持した状態)でも、相手のプレス(過去のイメージ)を恐れてロングボールを選択してしまっていました!

*実際にはそれほど前からのプレスは掛かっていなかったと感じました。

 

それでも、この試合に勝てば2位以上が確定するということで立ち上がりからエンジン全開で入れたので、前半はほぼ相手コートでプレーをして圧倒することが出来ました!

 

しかし得点を奪うには至らず前半を終えて0-0でした!

 

ハーフタイムの選手たちの表情を見ると、“いける”という自信を持った表情でした!

 

その中で、攻撃の局面(自分たちがボールを保持した時)には、

  • 『ボールを左右に動かして、相手選手の目線と立ち位置を動かす』いつもの戦い方をする
  • 『ロングボールを主体にする』このままの流れを継続する

このどちらを選択するのかとても迷いました!

 

選手たちには「前半の良いイメージがある」ということだったし、最悪引き分けでも自分たちが有利な状況になると考えていたので、

 

  • 『ロングボールを主体にする』このままの流れを継続する

を選択して後半に入りました!

 

そして後半がスタートすると、六条FCは“勝たなければ決勝トーナメントにいけない”ということで、勢いが前半よりも増していて五分五分の展開が続きました!

 

クロスバーに助けれるシーンもあり、あわやというピンチも迎えましたが、自分たちもチャンスを作る一進一退の攻防でした!

 

そして迎えた試合終了30秒前!

 

ロングボールで背後を取られ、右サイドから斜めのボールをゴール前に入れられ、戻りながら懸命に守備をした選手の足にボールが当たりボールはゴールへ吸い込まれました!

 

そのまま試合は終了し0-1となりました!

 

裏目に出てしまった?!ゲームプラン

終了間際、僕は「引き分けでもオッケー」という考えを持っていたこともあり、得点は奪えないかもしれないけど、このまま試合を終わらせればと思っていました!

 

そこに“心の油断”があったのかもしれません。。

 

結果として、試合終了まで残り30秒のところで失点をするという結末を迎えることになってしまいました・・・

 

試合を振り返るとそうなってしまった原因としては、

  • 前半からハイペースで飛ばしていたこと
  • ロングボールが多くなり1人ひとりが走る距離が伸びてしまったこと
  • ロングボールは相手チームの得意な戦い方だったこと

こういったことから、体力的に厳しい状況になり、相手のロングボールに対して戻りが遅くなっていたと考えられます!

 

後半の立ち上がりもしくは途中から、“人よりもボールを動かすサッカー”を選択することや、“選手交代”をするなど反省すべき点があります!

 

もし引き分けで終われていれば成功だったゲームプランかもしれませんが、、、

 

ゲームプランの組み方や試合中の対応に自分の指導者としての力不足を感じる試合でした!

 

1人ひとりの成長に目を向ける

続く第2試合目(YMCA戦)は、勝てば得失点差の勝負に持ち込むことが出来ましたが、0-0の引き分けだったので、残念ながら決勝トーナメント進出はなりませんでした!

 

この日の朝に読んでいた、「岡田メソッド」という本に書いてあった【勝負の神は細部に宿る】という言葉が本当に身に染みる1日でした!

 

勝負を分けるのは“ほんの少しの差”だと思います!

 

この試合のために、自分はどれだけ本気で準備ができていたのか?!

 

もっと出来ることはあったと思う点はたくさんあります!

 

それはこの1週間~2週間というレベルではなく、1年・2年かけて、もっと長いスパンで考えてみると、本当にたくさんあります!

 

“目の前のことを一生懸命やる”ことは大前提ですが、“長期的な目標”も立てながらクラブとして、選手がより成長できる環境を作っていきたいと思います!

 

そのためには「グラミーゴメソッド」を作ってスタッフ全員で共有する必要があります!

 

今自分がやるべきことをしっかりと整理して、環境作りにパワーを注いでいきます!

 

そして、“長期的な目標”と考えると、この6年生が3年後にジュニアユースで成長した姿を見せてくれることを期待して、ここで立ち止まることなく前進し続けていきます!

 

保護者の皆さま、いつもあたたかい応援をありがとうございます。

 

今後ともよろしくよろしくお願いいたします!

 

大会を運営して頂いたスタッフの皆さま、ご対戦頂いたチーム関係者の皆さま、ありがとうございました。

 

 

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adiós!!