戦術スクール

「親(指導者)の教えたいこと」と「子どものやりたいこと」が違ったとき -子育て 教育-

Hola!!

『子どもの気持ちに寄り添う』


親(指導者)の「教えたいこと」と、子どもが「やりたいこと」にズレがあるという状況はよくあると思います!

僕が担当をしているサッカースクールの低学年クラスは、サッカーをしに来ているというよりは、遊びに来ているという感覚の強い子が多くいます!

もちろん始めたばかりのサッカーなので、出来ないことも多くサッカーを楽しいと思えない気持ちもすごく分かります!

なので、毎回メニューを考えることに必死です!

いつもある程度メニューの骨組みを決めておいて、その日の子どもたちの気持ちに合わせるために「今日はなにしたい?」といつも聞いています!

すると、「鬼ごっこ」や「だるまさんがころんだ(ドリブルのTR)」「試合」などという声が返ってくるので、そういった要望に応えながら自分が考えてきたメニューを組み込むようにしています!

ただ、ある日のサッカースクール(体育館)で練習前に子たちが、「グランドで遊んでくる」と言って遊びに行き、体育館に戻ってきたのが練習開始時間が過ぎてからでした!

その後も体育館の倉庫の中で上級生たちと遊んでいました…

早く集合をさせて練習をスタートさせるべきなのか、すごく迷いましたが、子ども達が「やりたいこと」や「学んでいること」を優先させようと思い、あえて何度も声をかけないようにして様子を見ていました!

僕はサッカー指導者として、この時間でサッカーを教えるべきだと思いますが、子どもたちの興味や関心が他にあるのであれば、こちらが伝えたいことも伝わりにくいと思います!

また、子どもたちの「やりたいこと」は自発的な行動なので、そこからの学びはたくさんあると思ってます!

そして、子ども達の興味や関心がサッカーに向けば、子どもたちからこちらに来るだろうと待っていました!

すると、何分かすると上級生が時計を見て、残り時間が少ないことに気付き、遊びをやめて低学年の子どもたちがこちらへやってきました!

「なんでコーチ言ってくれへんかったん?」

「何度か声をかけたし、いつもの集合の場所で待っていたよ」


「言ってほしかった」


「サッカーする時間たくさん作りたかったら早く集合してねっていつも言ってるで。試合だけでもする?」と聞くと、


「やりたい」と言いました!


「来週からは自分たちで時間を確認して、サッカーができるようにしよな」と伝えました!
*サッカーをやりたいっていう気持ちを持ってくれていて良かったなと安心しました!w


次回どのような変化があるのか楽しみです!


すぐ出来るようになるとは思えませんが、多少の変化は期待しています!

指導者「サッカーを教えたい」

子ども 「外で遊びたい」 「体育倉庫の中で遊びたい」


このような食い違いがある中でサッカーの練習を始めたとしたら、どちらにとっても良くない状況が起こります!


練習中に何度も「話きいてね」と言わなければいけなくなったり、サッカーに集中できず遊び出す子が多発すると予想されます!


これではどちらもストレスを抱える中でのサッカーになってしまう!


次回はどれくらいサッカーに気持ちを向けてくれるのか?!


練習内容に工夫をして、子どもたちの興味・関心をサッカーに向けられるような仕掛けを考えていきます!


サッカーをすることが全てではないので、遊びの中からも学んでもらいたいと思っていますが、“サッカースクールでサッカーがしたい”と思っている子たちなので、少しでもサッカーが楽しいと思ってもらえるようにしていきたいと思います!

同じ日、サッカースクールの高学年クラスでも、今から試合を始めるというタイミングで、1人の子が「空がピンク色や」と言うとみんなで外へ出て夕方の空を眺める時間に!


そしてなぜか自分たちで記念撮影まで!w

「コーチも入ってー」と言われました!w

でも、確かにあまり見たことのない空の色でむちゃくちゃ綺麗でした!


子どもたちの興味や関心はコロコロと変わるものだし、1つひとつの言動を見聞きしていると、とても感性が豊かなのでとても感心させられることがあります!

親(指導者)の「教えたい」「これをしてほしい」ことと、子どもが関心を持って「やりたい」「学びたい」と思うことにズレが生じる場面は日常茶飯事だと思います!


そんな時に大切なのが、『子どもの気持ちに寄り添うこと』

具体的にどのような声かけをするのか!


「なんでそれがしたいの?」と聞いたり、時間があれば「一緒にしよっか」と言って、一緒にやることができれば良いと思います!


しかし、どこかに出かけるなどといった場合には、「自分はこうしたい(どこかに出かけたい)けど、どうする?」といった声かけをして話し合うことが出来ればいいと思います!

とはいうものの…

そうなんです!


『子どもの気持ちに寄り添う』ということはとても時間のかかることなんです!


それでもやっぱり、子どもの可能性を引き出すためには必要なことだと思います!


子どもとの関わり方に明確な正解がある訳ではないですが、こういった関わり方で子どもたちがどのように変化していくのかという結果をまた書いていきたいと思います!

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

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