戦術スクール

“ミスの質(原因)”を見極める -U-9の大会で感じたこと-

Hola!!

昨日は午前中にU-14に、午後からはU-9の試合に帯同しました!

幅広い年代を見させてもらうことで、感じることがたくさん出てきます!

どちらの年代の試合を見ていても、大切なことは『認知』という部分なのかなと感じています!

U-14の選手とU-9の選手では、身体的な差や、技術的な差は明らかに大きいですが、どのようなミスが起こっているのかという“ミスの質(原因)”を見ているとどちらも『認知』によるミスが多いと感じました!

『認知』という言葉は難しいですが、『状況を把握する』と言いかえることも出来ると思います!

“今、自分はどのような状況にあるのかを把握する”ことが出来ている選手と、そうでない選手には大きな差があると思います!

例えば、左サイドでボールを受けた選手がいるとします!

・ボールを受けたらとりあえず目の前の相手に対して仕掛けるドリブルをする選手!

・目の前の相手の後ろにはカバーの選手がいるので、逆サイドのフリーの選手にパスをする選手!

ここには『認知』の差があると思います!

『認知』は“ボールを持っている時”も“ボールを持っていない時”もどちらの場合であっても重要になります!

U-9の試合では、『認知』ができていて、逆サイドにパスをしたけど、キックの距離が出せずにミスになってしまう場面もたくさんありました!

ただ、そのミスに関しては“良いミス”だという認識をして、「よく見えていたよ」と認めてあげることが必要だと思います!

パスしても取られるから仕掛けるドリブルでとりあえず前に進めるということを求めてしまうと、『認知』する力はなかなか身につかないと思います!

U-14の試合を見ていても、この『認知』する力を身につけている選手と、そうでない選手では大きな差があると感じました!

“ミスの質(原因)”を見ていると、U-9で起こっていることと、同じ現象がU-14でも起こっている場面がたくさんありました!

特にU-9の年代では、運動能力や技術力に大きな差があります!

運動能力や技術力が高い選手は、1人で全員を抜いてゴールを決めることも可能です!

ただ、それを繰り返すだけでは『認知』する力は身につかず、年代が上がって運動能力や技術力が同じくらいになってきた時に『認知』のできない選手になってしまいます!

僕自身がこのような経験をしました!

小学生年代の頃は運動能力も技術力も高かったので、ドリブルで何人も抜いてゴールを決めたり、ロングシュートを決めたりとそこそこ活躍していました!

ただ、そこに『認知』する力があったかというと、そうではありませんでした!

状況を把握した上で、より効果的なプレーを選択していたというよりは、自分の思うがままに、自分のやりたいプレーをひたすらに繰り返していたと思います!

自分の経験上、年代が上がれば上がるほど苦しみました!

なので、低年齢のうちから『認知』する力を伸ばしていくことが大切だと思います!

指導者が“ミスの質(原因)”を見極めて声をかけることや、トレーニングの中で『認知』する力を身につける要素を取り入れること!

そして、サッカー以外の日常の中から『認知』する力を身につけられるような関わり方をすることもとても大切だと思います!

だからこそ、『サッカー』と『教育』の両面から考えることが大切になると思っています!子

“自分は今、どのような状況にあるのかを把握して、自分で考えて行動する”

これはピッチ内だけでなく、ピッチ外においても大切なことで、人生を豊かにするために必要な力だと思います!

U-14とU-9という幅広い年代を見ることで、目の前の結果だけに一喜一憂することなく、“子どもたちの未来”に目を向けることができると思います!

ただ、子どもたちの「勝ちたい」という強い気持ちを大切にすることも絶対に忘れてはいけないので、クラブ全体としてより良い環境を作れるようにしていきたいと思います!

この年末年始の休みはU-9年代のトレーニングについて考える時間を増やしたいと思います!

昨日は雨の降る寒い中ですが、保護者の方たちもたくさん応援に駆けつけて頂きました!

いつも本当にありがとうございます!

“子どもたちの未来”に目を向けて、保護者の方と一緒に、子どもたちの成長をサポートできる存在でありたいと思っています!

「寒い、寒い…」と凍えていた子もいるので、風邪を引いていないことを願います!

運営頂いたスタッフの皆さんも、本当にありがとうございました!

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adios!!