戦術スクール

“環境”で子どもがこんなに変わる!?-日本とスペインの『育成』の違い-

Hola!!

 

“誰とサッカーをするのか”はとても大事だと感じています!

 

昨日は年内最後のトレーニングということで、5年生~1年生までをごちゃ混ぜにしてチームを作りゲームを行いました!

 

5年生が得点すれば1点、4年生は2点、3年生は3点、2年生は4点、1年生は5点というルール設定で行いました!

 

内容的にはむちゃくちゃ盛り上がり、2年生・3年生が得点を量産して12対12というスコアになっているゲームもありました!

 

そして、その中で先日のU-9の大会ではボールを持ちすぎてしまって判断が遅いなと感じる選手がいましたが、昨日のゲームでは適切な判断をしている場面が目立ちました!

 

その原因は何かなと考えてみると、

  • 質の良いパスが自分に届く
  • ボールを受けた時の味方選手のサポートが良い位置にいる
  • 味方選手との信頼関係

 

これらのことが挙げられるのではないかと思いました!

 

そう考えると、選手1人ひとりが持っている能力をしっかりと見定めてあげて、適切な環境でプレーする機会を作ってあげれば、その選手はさらに伸びていくと思います!

 

普段のトレーニングや試合についても、学年で分けてしまうのではなくて、1人ひとりに合った環境を作ることが大切だと感じています!

 

これは以前から取り組んではいますが、スタッフの数が不足していることであったりトレーニングの時間の都合で実際にはなかなかうまく機能していないのが現状です!

 

しかし、これは選手の問題ではなく“環境”の問題で、こちらが“環境”を用意することで成長スピードが変わると思うので、仕組み作りを考えていきたいと思います!

 

バルセロナの街クラブでトレーニングを見た時には、1グループの選手の人数が3人や4人の場合もありました!

 

そしてそのグループにもコーチは2人体制でした!

 

さすがは『育成』大国のスペインだということを感じます!

 

年代が上がるにつれて、こういった“環境”による差がどんどん大きくなっていくと思います!

 

10歳の選手でも8歳の選手のグループでトレーニングをした方がいいという場合もあります!

 

逆に13歳の選手でも15歳の選手のグループでトレーニングをした方がいい場合もあります!

 

子どもの発達段階は1人ひとりそれぞれ違うので、身体的な部分や思考力の成長段階に合ったグループでトレーニングをすることが成長に繋がります!

 

スペインではそのような基準でグループを分けてトレーニングが行われています!

 

そしてそういった取り組みをする為にも、各クラブでジュニアからトップチームまでのカテゴリーが用意されています!

 

また、年代が変わったとしても同じ理念を持った指導者、チームメイトがいるという“環境”なので、選手はスムーズにカテゴリーを移すことができます!

 

それらすべてのことは選手の『育成』のためだと考えられています!

 

スペインという国が、各クラブが『育成』に力を注くことによって、現在の地位を築き上げています!

 

初めてスペインの街クラブのトレーニングの見学をした時に、“環境”の違いにむちゃくちゃビックリしました!

 

どのクラブを見ても人工芝のグランドに、ロッカールーム、スタンド、バルがある設備で、充実した数の指導者がいるという“環境”で子どもたちがプレーをしていました!

 

中には以前は試合会場として使用されていたスタジアムで毎回トレーニングをしているクラブもありました!

最近、奈良育英高校の人工芝のグランドで週に1回トレーニングをさせてもらっていますが、指導者としてもモチベーションがとても上がります!w

日本の子どもたちもそんな環境で毎日トレーニングが出来るようになれば、日本のサッカー人口も増えて、サッカーが発展していくと思います!

 

ヨーロッパのサッカー先進国と呼ばれるところでは、どこもこのような“環境”が用意されています!

 

現状、日本で、自分たちのクラブで同じような環境を作ることはなかなか難しいですが、もっともっと『育成』に目を向けて、取り入れられることはどんどん取り入れるべきだと思います!

 

まずはグラミーゴでより良い“環境”を作っていけるようにコツコツと積み重ねていきます!

 

 

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adios!!