個サル&キッズ運動遊び

ドイツでは高校生年代まで全国大会を行わない -奈良育成年代フットボール研究所発足-

Hola!!

 

昨日から「JFA全日本U-12選手権大会」が鹿児島県で開催されています!

 

小学生年代で“日本一”を決める全国大会です!

 

日本では年末年始になると、各年代で“日本一”を決める全国大会が開催されます!

 

僕も高校生の時には「高校サッカー選手権」に出場し、“選手権”出場という目標のためにどんなことにも耐えてサッカーをしてきました!

 

そして、“選手権”で負ければ引退ということでサッカーから一気に遠ざかるということを経験しました!

 

“選手権”(全国大会)の価値はとても大きく、『勝つか負けるか』のプレッシャーはとても重たいものだったと思います!

 

同時に監督からのプレッシャーもかかるので、僕は『ミスをしないような』プレーに徹していたと思います!

 

昨日から始まったU-12の全日を見ても、“リスクをかけないサッカー”が見られます!

 

すべての試合を見ているわけではないですが、全国大会となればどのカテゴリーでも基本的には“リスクをかけないサッカー”を見ることがほとんどです!

 

そこには選手たちにかかる“全国大会”と“監督”という心理的なプレッシャーも大きく影響をしていると思います!


そして、このような全国大会で盛り上がっている時期に「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」を読み返していました!

 

その中の項目として、『ドイツでは高校生年代まで全国大会を行わない』というものがあり、とても納得のいく内容でしたので、ご紹介したいと思います!

 


 

  • 「勝ちたい」気持ちが負担になっていないか

現在のドイツでは、日本でいう小・中学生年代でいっさい全国大会が行われていません。

U-17・U-19になって初めて、全国1位を決める大会が行われます。

その理由は、子どもたちの成長を最優先に考え、過度なプレッシャーを与える全国大会をなくすためです。

これはヨーロッパのサッカー強豪国と言われる国々だけでなく、ほとんどの国々でスタンダードになっています。

 

厳しい大会を勝ち抜くことで、「子どもたちはぎりぎりの勝負で勝つ強さを身につけることができる」と主張する声もあります。

たしかに苦境を乗り越えた経験は自信にもなるし、もっと頑張りたいという意欲の源にもなります。

でも、それだけを頼りに子どもと向き合うのは危険です。

「勝つか負けるか」というプレッシャーは大人にとっても、非常に重たいものだからです。

それをひたすら子どもに課し続ければ、子どもの身体と心には大きな負担がかかり、いずれ限界を超えてしまうでしょう。

いくら休んでも心身が回復しなくなってしまう、「燃え尽き症候群」に陥ってしまうのです。

 

勝負に勝ちたいと思うのは、自然な欲求です。

しかし、ドイツではその欲求を自分でコントロールできるようになるには、ある程度の成熟が必要だと考えられています。

また、大会が大きくなればなるほど、関わる人の数も増え、いつの間にか「その大会に勝つことがすべて」という感覚に陥ってしまいがち。

負ければ深く失望し、勝っても達成感から気が抜け、停滞期に落ち込む子どもは少なくありません。

 

  • 子どもに全国大会は必要?

ドイツサッカー協会の主任指導者育成教官を長年務めるフランク・ボルムートは、過度の競争が子どもをつぶしてしまう危うさについて、次のように言及しています。

 

「タレント育成プログラムが、多くのいい選手をもたらしたのはたしかだ。

だが、その試みの中で、多くのタレントを壊してきてしまったのも事実なんだ。

だから今、私が願うのは、ブンデスリーガのユースアカデミーで働く指導者へのプレッシャーが小さくなり、そこでプレーする選手たちがより小さいプレッシャーのもとで育成されることなんだ。

ある程度の年齢までは勝ち点なし、つまり順位をつけないリーグ戦を導入することで、外からのプレッシャーをなくす必要もあるかもしれない。

そうすれば、もっと多くのタレントを育て上げることができると、私は確信しているんだ。」

 

世界最高峰と評価されている国の育成に関わる責任者が、多くのタレントの才能を引き出しきれずに壊してきてしまったと猛省しているのです。

いい結果が出ているから、すべてがうまくいっているわけではない。

もっといいやり方があれば、積極的に採用する。

そうすれば、より多くの選手もっと理想的な成長を遂げることができるはず、

トップランナーのドイツが試行錯誤を続けています。

しかも、子どもが目いっぱいサッカーを楽しめる環境をつくりたいという思いを片時も忘れてはいません。

 

サッカーでナンバーワンに返り咲いたドイツが、なおもこのように進歩の道を模索する理由としては、かつて勝利至上主義が幅を利かせた苦い時代の体験があるからです。

いや、それは今でも完全になくなったわけではありません。

たしかにドイツは2014年のブラジルワールドカップで優勝し、世界のトップに返り咲きました。

タレント育成プロジェクトがドイツ中に浸透し、グラスルーツからトップレベルまでカバーするネットワークをつくり上げた成果は素晴らしいと、世界中から賞賛されています。

しかし、強くなると、今度は別の問題が生まれました。

ドイツサッカーの価値が高まるにつれ、間違った欲望を抱いた大人が子どもの純粋な世界をゆがめ出しているのです。

そうした大人は小さな子どもたちを前に、「プロ選手になるためには!」「もっとうまくなるためには!」と際限なく要求だけを並べ、そこからこぼれ落ちる子どもたちには見向きもしません。

 

  • 子どもにとって大切なのは、目の前の試合に勝つことだけ?

子どもとじかに接する現場の指導者や保護者が忘れてはいけないことは、『子どもがなにをしにサッカー場に集まってきているか』ということです。

言うまでもなく、子どもたちはサッカーをしに来ています。

誰の束縛を受けることもなく、心の叫びのままに駆けまわり、一生懸命プレーし、大事な仲間たちと心から楽しんでサッカーをしたいのです。

 

育成年代における本当の勝利とは、年代別の大会に勝つことでも、そこからプロ選手を輩出することでもないと思います。

サッカーと向き合う子どもたちが、それぞれ選手としても人間としても成長し、自分の力で社会の中で生きていくベースをつくり上げることです。


 

まずは、子どもたちがなぜサッカーを始めたのか、本当は何を求めているのか大切にすること!

 

また、日本の当たり前が、当たり前ではないということを知ることが大切だと思います!

 

日本のサッカーが少しでも発展し、子どもたちが思いっきりサッカーを楽しめる環境をつくれるように、少しでも貢献していきたいと思います!

 

 

『子どもたちの未来のために』

ten*TEN 「子は宝」

tesoro(宝)・esperanza(希望)・ niño(子ども)

adios!!