Hola!!
年末年始の全国大会に向けて、全国各地で全国大会の予選が始まっています!
この時期だからこそ、この文章は考えさせられるなと改めて感じます!
現在のドイツでは、日本でいう小・中学生年代で、いっさい全国大会が行われていません。
U-17・U-19になって初めて、全国1位を決める大会が行われます。
その理由は子どもたちの成長を最優先に考え、過度なプレッシャーを与える全国大会をなくすためです。
なお、これはヨーロッパのサッカー強豪国といわれる国々だけでなく、ほとんどの国々でスタンダードになっています。
#ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする
日本でもこういった環境面で整備をしない限り、日本サッカーの成長は世界から遅れを取っていく一方だと思います!
#育成年代の全国大会問題
また、「全国大会(都道府県予選)だから」ということで勝ちたい気持ちが強くなるのは、選手(子ども)より指導者や保護者だったりします!
選手(子ども)はどんな試合でも勝ちたいし、練習のゲームだって負けたくないと思って真剣に取り組んでいます!
これが純粋な気持ちであって、勝敗を競うのはサッカーの楽しさの1つです!
公式戦でも練習試合でも紅白戦でも相手には負けたくない!
このように自然と、子どもたちの内面から湧き出てくる気持ちが大切なはずなのに、全国大会があることによって外的なプレッシャーを感じてプレーをしたり、全国大会のために試練を乗り越えなければならない状況があります!
#内発的動機
#外発的動機
そこには、全国大会に出場すれば、何か“とてつもなく大きな何か”を得られると考えている人も少なくないのでないかなと思っています!
しかし、全国大会に出場したその先にあるものは意外と、大きな何かではありません!
僕自身は小中学生の頃には関西トレセンに選出され、高校と大学で全国大会に出場した経験があります!
“全国大会出場”の肩書きがもたらしてくれるものは、一瞬の喜びや輝きで、プロへの道や社会に出て優遇されるものでは決してありません!
もちろん目標の1つにすることは良いことかもしれません!
しかし、全国大会という外的なプレッシャーを感じ、子どもにとってサッカーを心から楽しめない環境がそこにはあります!
勝負に勝ちたいと思うのは、自然な欲求です。
しかし、ドイツではその欲求を自分でコントロールできるようになるには、
ある程度の成熟が必要だと考えられています。
また、大会が大きくなればなるほど、関わる人の数も増え、いつの間にか
「その大会に勝つことがすべて」
という感覚に陥ってしまいがち。
負ければ深く失望し、勝っても達成感から気が抜け、停滞期に落ち込む子どもは少なくありません。
本当に勝ちたいと強く思っているのは誰なのか?!
また、僕も高校サッカーを終えた時には(全国大会の県予選で負けた時には)、外的なプレッシャーを浴びすぎて「もうサッカーはやめよう」という気持ちになりました!
もちろん「全国大会に出たい」という想いは持っていましたが、怒られて・罵声を浴びせられて・人格を否定されてまで「全国大会に出たい」とは思っていませんでした!
ただただ大好きなサッカーがやりたくて、そのサッカーで誰にも負けたくないという気持ちは持っていました・・・
「高校の3年間くらいサッカーにかけろ」と言われていましたが、今となってはサッカーにかけたことで何が残っているのだろうと振り返ってみると、その答えは『サッカーだけをしていてはいけない』ということです!
サッカーは楽しむものであり、人生の一部です!
サッカー“で”生きるのではなく、サッカー“と”生きるという考え方が大切だということを学びました!
このことを今の子どもたちには、もっと早く知ってほしいと思っています!
子どもたちがサッカーを楽しみ、そして真剣に学び成長できる環境を創っていきます!
それでは、Hasta luego–!!